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仮想通貨 DeFi

DeFi の課題

はっきり言って、DeFi には課題が多すぎます。DeFi は大変魅力的で将来のあるイノベーティブで破壊的な技術であり、革命的です。故に、未熟な部分も多く含まれます。急成長中の市場である証ではありますが、きちんと注意点を理解しておくことが必要です。

今の DeFi の課題と、その課題を克服するための動きについてまとめました。

DeFi は成り立ちと特性上、圧倒的に自由度が高く、自由な市場に開放されています。自由とはつまり、規制も制約も無い自由を意味します。そのため、期待されるリターンが高く、同時に、リスクも高いものになっています。
仮想通貨の市場規自体が発展途上ということもありますし、後述するように前提として知っておくべき知識の量が多くあるため、限定的な利用者層しか獲得できていません。それでも、市場規模が膨らんでいます。

DeFi の世界に飛び込むにあたって、知っておかなければ身を守れないこと、理解しておかなければならないことを挙げてみます。要するにこれが、DeFi の課題です。

  • 仮想通貨そのものの理解
    • ビットコインとは何か
    • ビットコインとそれ以外の通貨の違い
    • Ethereum とは何か
  • ブロックチェーンの基本的な仕組みの理解
  • マイニングやステーキングの概念の理解
  • スマートコントラクトのごく基本的な仕組みの理解
  • 金融規制の理解
  • 課税関係の理解
  • プライベートキー取り扱い方法の理解
  • ウォレットの使い方法の理解
  • Stablecoin の基本的な原理の理解

その上で、仮想通貨取引所のアカウント開設と、KYC/AML の完了がまず必要です。その後はじめて、DEX のアカウント開設をして、DeFi へ飛び込むことになります。

また、当然ですが、英語での情報収集技術は必須だと思います。無くてもやっていける人はいるかもしれませんが、日本人の参加者が少ないため、情報は必然的に英語で流れることになります。もし英語がわからないと、大きな情報格差の負の影響を受けます。
加えて、Twitter や Discord での情報収集方法も理解しておくと良いでしょう。

繰り返しますが、DeFi は自由度が高く、ハイリスク・ハイリターンであるため、中央集権型仮想通貨取引所で始める仮想通貨売買とは根本的に違うものになります。

このように、要求される知識水準が高すぎるし必要なプロセスが多すぎるという課題があるため、その解決にむけての動きも出てきています。
例えば、中央集権型取引所である Binance や FTX などは、CeDeFi(中央集権型管理をした DeFi )の可能性を模索しています。中央集権型取引所だからこそできる枠組みで投資家を保護しつつ、最低限の規制に対応し、流動性やリターンのメリットを投資家に提供するためです。

今後はそのような取り組みの結果、リスクを最小にし、規制に適合し、DeFi にアクセスできる機会を提供する中央集権型取引所の事業モデルが発展する可能性があります。日本市場ではまだまだ難しいと言わざるを得ませんが、単純な投資の期待値で言えばやはり DeFi が圧倒していくため、投資家のリスク感覚次第で選択肢が広まることを期待しています。

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