呼び方は様々あるでしょう。けど、効果的利他主義(EA)が必然的な流れになっているのではないかとの思いを強めています。
SNS での振る舞いや過去の履歴を問題視するデジタルタトゥーの概念や、行き過ぎと言われる昨今のポリティカル・コレクトネスにも、価値観変容という文脈の中で繋がりを感じます。それぞれは直接的に関係しているわけではありませんが、これらの価値観の行き着く先を注視すれば、結果的に向かう方向が見えてくるのではないでしょうか。
ここまでの流れ自体には意図や必然も感じますが、もはや逆らうことができない慣性力が働いています。個人の生存戦略も、組織の成長戦略も、これまでのような利己的な思想を主体としたものではいられないでしょう。
企業には CSR や ESG もあるわけで、目的、対象、活動、どれをとっても多面的な対応が求められます。個人であれば、より EA 的価値観が必要になります。こうやって、AA : アフターアフロ(SBF 以降の時代を意味する造語)時代には、人類社会の共有する価値観が一段階進化していきます。社会全体として、EA の進化系をどう実装するかが課題と考えています。
たしか、忘己利他。実家の和室の襖の上には、めちゃくちゃでかい、筆で書かれた作品が掲げられていました。うちわ手裏剣とかボールで何回も穴を開けて祖父に怒られた記憶しかありませんが、時代は進化して、価値観は変容していくわけです。単純で崇高な利他主義からの派生が、急激に成長する時代に入りました。