ChatGPT が検索エンジンに来る未来が、今年になるかもしれないというニュースを見ました。Microsoft の Bing が、導入を検討しているようです。
ChatGPT はもともと研究活動で作られ、無償公開されていたものですが、当然商用利用を考えていないわけがありません。バックには Elon Musk もいるし、Microsoft もいるわけですし、むしろビジョナリーで公正中立なスタンスを維持しつつ、研究を進めていき、批判を避けつつ商用化に踏み切ることが意図されていたと個人的には思っています。
さて、検索エンジンに導入されるとどうなるか。現状の「リアルタイムの情報は知りませんので対応できません」という制約が外れることになります。利用者や運営母体にとって不利益や予想外の人災を招くリスクがあるわけですが、それでも実用化できれば世に与えるインパクトは小さくはありません。
ChatGPT が検索に応用されれば、それは人類の叡智を切り取り要約することが仕事であった検索エンジンが終わることを意味します。これまでの検索とは異なる、全く別物に進化することでしょう。創造性を発揮して人類の持っていなかった知見を生み出し、さらには過去を切り取る検索から未来を予測する検索に進化するわけです。
その予測によって、きっと未来は変わってしまうのでしょう。増殖し続ける検索インデックスと、検索結果に対する人々のリアクションがフィードバックされて、その先の進化の速度は想像できません。