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雑記

Mastodon に見る分散化社会の在り方

個人的には Mastodon がいま最も注視すべきニュースと思っています。非中央集権という意味で、Web3 の意味が置き換えられ、より本質的な変化が見られます。Web3 = crypto じゃないんだよということは重要です。

Web3 と後に呼ばれることになる活動をずっと続けてきたオープンソースプロジェクトに注目が集まり、価値が付き始めているわけです。あとから来て概念を web3 と定義したいわゆるクリプト勢力はいわば赤子のような存在であり、変革の中心にあるのはあくまでも Linux やそれ以前から脈々と受け継がれてきたる反体制的ななムーブメントと捉えています。Cypherpunk、それが思想の中核にあること今も昔も変わりません。

だからこそ、Elon が Twitter を take over した今、オープンソース開発者やオープンソースを支持する団体、ジャーナリストや起業家が、分散化 SNS への移住を始めているのだと思います。そこに商機を見出して、かつての Bill Gates や Steve Jobs となる人たちが、事業化を試み始めています。Polkadot の Gavin もその一人かもしれないし、いまこの領域に大きなビジネスチャンスがあることは間違いありません。皮肉な話ですが、反体制、反資本主義的な流れの中で、資本主義2.0的なチャンスが生まれようとしています。

歴史は繰り返しているわけです。そして今回螺旋構造上にコンピューター史が進化する起点は、Twitter になるかもしれません。人々は主体的に分散化をもとめはじめました。誰かに与えられるだけの時代は終りを迎えます。Twitter を使うやつは情弱(Web3的な意味で)という流れが本格的に来るかもしれません。見えないところで、すでにそんな分断を感じます。怖いぐらい価値観の変化がやって来ます。

もちろん、すべての人が分散化社会に適応できるとはとても思えません。人類史に学べば、ここで大きな分断と、生き残りをかけた生存競争が起きることは予想できます。例えば Instagram は、Meta は、どう生き残るのでしょうか。メタバースで人を意図的に先立って分断させて、連れ去るのでしょうか。Richard Dawkins が述べた通り、ミームは進化しているのでしょう。

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