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雑記

ビットコイン決済が当たり前になる世界

エルサルバドルに突如現れた、こちらのマクドナルドのポスターを御覧ください。エルサルバドル限定、ビットコイン味のバーガーです。

というのはネタですが、ついにエルサルバドルではビットコインが決済に利用されるようになりました。国民に配られたビットコインは、一部ではこのように健全に決済に利用されています。すでに報告が各所に上がっていますが、スターバックスもビットコイン決済を受け付けています。

参加している企業は続々と増えているようですが、国際展開をしている企業も多く含まれており、それらの企業にとってこれは、ビットコイン決済の導入実験として最適なのではないでしょうか。オペレーション面でも、受け取り後の扱いについても、会計処理や課税についても、頭を悩ませると同時に強制的に考えさせるきっかけになっています。
さすがに大きな企業ともなれば、社内にビットコイン推進を考えている人たちもいることでしょうから、そういった人たちが内部でも積極的に働きかけているはずです。それって非常に DAO 的です。会社のストックオプションを持っているかどうかはわかりませんが、ビットコインなら簡単に保有することができるわけです。その発展に企業の中の人として寄与すれば、まわりまわって自分にもリターンがある可能性が出ます。行動に明確なインセンティブがあるわけです。

決済やウォレットの管理に関しては、ビットコインの Lightning Network が使われているようです。つまりは純粋な、直接ビットコインを操作するモデルではなく、Lightning Network の提供事業者が仲介しているモデルになるわけですが、そのおかげで速度と利便性を向上させ、おそらくは資産紛失などのトラブルにも対応するのでしょう。単純なビットコインではない分、現地の人たちの理解がどのようになっているのか疑問ですし、このモデルでは圧倒的に利益を享受できる事業者が存在することになるので、民間でそこまで介入して良いのだろうかとか、この先のビットコイン及び Lightning Network の普及を考える上で議論しておくべき事が多々出てきました。

それでもまぁとにかく、この国の中の人も外の人も、BTC を使ってお金のやり取りができる事実にかわりはありません。そこで個人的に興味深いのは、ハンバーガー1個とか、コーヒー1杯とかでも、他国から現地の人にリアルタイムで奢ることもできることです。

ちなみに、エルサルバドルのビットコインの単位は satoshi が利用されており、レートはこのようになっているようです。

価格はリアルタイムで激変する場面が多々あるだろうし、その変動を想定してかなり余裕を持った価格にしないといけないので、値段決めは大変だろうなと思います。単位が Sats だろうが BTC だろうが、ビットコイン連動していては物の値段が数字で表せないので、値札にはやっぱり USD なりの固定された価格がつくのでしょうね。

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