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雑記

富裕層にのみ許された生き方

富裕層という言葉に、余剰な金銭があるというニュアンスは失われつつあると考えています。逆に、いかに制約無く生きることができるか。それが、2020年代の富の条件に含まれると思っています。
やりたくて仕方がないことがあり、自らそれをやらざるを得ない状況に追い込むという選択をしている富裕層もいますので、縛られているかどうかという現在の状態はあまりあてにはなりませんが、選択肢があることが富の定義に含まれます。

例えば、スマートフォンを持たないという選択肢があります。連絡が取れないと問題になるという状況からの脱却を果たさなければ、まず無理な話です。
また、SNS を使い続けなければならないという制限からも、開放されていなければなりません。SNS を使い続けなければならないというのは、承認欲求や社会的関係性をそこからしか満たすことができない状態です。その欲求に対して、プライバシーを安く手放す不健康な方法に依存してしまっています。あるいは、SNS を通じて認知され注目を集めることで収益に繋がり、富を得ている人もまた、SNS の制限にとらわれています。支払う対価よりも高い快感や報酬を得ている状態ですが、SNS が必要な制限の中にいることに違いはありません。
要するに、そうしなければ生きていけないと思い込んでいる人たちと、そうしなければ生きていけない人たちです。そういった成約から脱却できるのは、富める者の特権です。

一方、iPhone から SNS や YouTube、Netflix を削除できる選択肢を持てる人は強いです。その選択ができるという状態にあることが、豊かです。

Tim Ferris のこの動画をたまたま観ました。

エクストリームな意見ですが、要点を述べると次のようになります。

  • メールは設定もせずアプリを削除している
  • SNS はインストールしていない
  • Airplane モードにして電波を受信しないようにしてある

もう、それ iPhone 持つ意味あるの?という状態です。ミニマリスト向けのシンプルなフィーチャーフォンで十分に思います。
どうやら、夕食後から翌日の午前にかけて、Airplane モードで完全に外部との関係性を断つ選択をしているようです。創造的な作業や瞑想などを優先しているとのことでした。

周囲の人からしたら、連絡が取れなくて困るでしょう。ですが、そもそも連絡が取れなくていいようにするという考えが、彼の基本戦略です。
加えて、割り切りがありました。連絡が取れなくても、みんなそんなに困らないという考え方です。数時間、待ってもらえばいいじゃないか、ということです。お互いに。

誰とも接すること無く集中できるというのは、現代社会においてなんとも贅沢なことです。それが許される環境を構築できるからこそ、そんな選択肢がもてるわけです。スマートフォンを持たない選択ができる人は、本当に豊かだと思います。
個人的には、それでもやりたいことをやるためだけに、死んでも良いと思いながら過酷な状況で生き方に、美しさを感じ、惹かれます。

The 4-hour workweek – 週4時間だけ働く

いま Amazon で調べて、Kindle 版が無くなっている?と驚いたのですが、そもそも日本語版では電子化されてなかったようです。自分が持っているのは英語版でした。

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