シリコンバレー的な成長シナリオの限界について話しました。
タグ: シリコンバレー
結局はやったもん勝ちの社会・後編
やったもん勝ちというやるせない話と、イノベーションの主戦場がシリコンバレーではなくなった話の続きです。
結局はやったもん勝ちの社会・前編
怒られるかもしれないけど、とりあえず見つからないうちにやるだけやってしまって利用者を獲得し、できれば利益もしっかり出して、後から納税しつつ規制に対応する、という伝統的なビジネスの進め方があります。イノベーションが起こる分野はだいたいそうですが、特にアメリカ西海外の企業の得意技でした。その独特の風土もあり、シリコンバレーの専売特許とも言えました。
これまでかっこ良いと無条件にありがたがって受け入れてきたシリコンバレーのやり方は、すでに陳腐であり、怠慢の結果だと思われ始めています。僕は少なくともそう思っていますし、そういう風に思われ始めていると、感じています。
それは僕が、中央集権体制や富の一極集中に過敏なビットコインの思想を有しているからかもしれませんが、少なくともリーマンショックの2007年以降、あるいはその影響でビットコインが誕生した2008年以降、顕著に広まっていると思っています。
OKR で目標を達成する
📕 OKR シリコンバレー式で大胆な目標を達成する方法
👤 クリスティーナ・ウォドキー 著
なんでもシリコンバレーってつけるのはどうかと思いますが、これは仕方ない。なぜなら、Google をはじめとした急成長した多くのシリコンバレースタートアップ・大企業で実際に使われている方法だからです。僕も、Google の人から教えてもらったのがきっかけでした。
スタートアップのビジネス展開に起きた劇的な変化
スタートアップは、まずその定義からして通常のビジネスとは違います。大企業と違うのは当然として、安定的な成長を目指すいわゆるスモール・ミドルビジネスとも、決定的に違うものです。スタートアップとは本来、短期間で圧倒的な成長を目指す、ハイリスクハイリターン型の事業形態だと自分は認識しています。
そんなスタートアップのやり方も行きすぎると、バブルが起こります。テック業界は、ドットコムバブル崩壊以降、加熱するスタートアップ投資環境やそのバリュエーションと実態との乖離について、定期的に議論が起こり、ちょっと落ち着こうというサイクルが来ます。
そして今また、新しいサイクルが始まっているのではないでしょか。
We wanted flying cars
📕 ピーター・ティール – 世界を手にした「反逆の起業家」の野望
👤 トーマス・ラッポルト 著
Peter Thiel は PayPal の共同創業者で、Facebook の最初の外部投資家という紹介のされ方が多く、ご存知の方も多いと思います。Facebook の成長ストーリーを追った Social Network にも、Peter Thiel からの出資が決まったというシーンが出てきます。え、誰?っていう反応のされ方でしたけどw
実は自分にとって彼は、Sean Parker(ショーン パーカー)とはまた違った点で、多くを学んでいる人物であり、昔から動向は見ていました。その彼の半生や戦略について書かれた、はじめての本です。
