前提
読書ログをまた投稿しようと思ったのですが、履歴を振り返ると数が多かったので、まずは読書方法そのものについてまとめておきたいと思います。
これまで試しに数件の読書ログを投稿してみましたが、実は投稿していないだけで手元には多くのメモが残っているのです。これを順次こちらで公開していこうというのが狙いなのですが、今まで語ったことのなかった自分なりの読書方法というのをまずは記します。
そもそも自分は本を買ってみるのが好きで、割と多く持っている方だと思います。しかし、初代 iPad が登場した時に起こった「自炊ブーム」に乗っかって、物理的な本はもうこの世から無くなるべきだと思い始め、当時所有していた数百冊は一気に裁断サービスに送付し、全冊を iPad に入れました。今も、iPad にはほぼ全部の本が入っています。
その後も、できるだけ Kindle でしか買わないように努めているため、電子書籍の方が圧倒的に多くあります。一部、どうしても読みたい本が Kindle 化していない場合や、古くて絶版になっている本に当たることがあります。そういう時は、Amazon で中古で購入し、読んですぐ自分で裁断し、スキャンするようにしています。ちなみに、裁断とスキャンの環境は、いわゆる自炊ツールの中で最良のものを揃えて、いつでも自炊できるようにはなっています。
というわけで、リアル本がほとんどなく、だいたい電子書籍か、裁断してスキャンした PDF ファイルで読んでいるわけなので、その辺りを前提として以下をお読みください。
平均的読書頻度と冊数
振り返ってみると、直近の1年ほどであれば、だいたい毎月10冊前後を読んでいる計算になります。多いときは15〜16冊、少ない時で3〜4冊という時もあります。本が少ない時はだいたい、Podcast が増えているか、YouTube のコンテンツを見ています。
いわゆる速読というものの中でも、フォトリーディングみたいに、写真のように見ていくやつは全くできる気がしないので、そういう読み方はしていません。子供の頃は読書嫌いだったこともあり読むのがとても遅かったのですが、いくつかの読書術の本や学習術、記憶術の本を読んで衝撃を受けたことをきっかけに、今はかなり早く読むようになっています。
ただ、どうしても、自分の場合は脳の特性上、視覚からのインプットでは情報処理が遅いのです。丁寧に文字を読み始めると、スローモーションになります。この詳細はまた機会があれば説明をしようと思いますが、脳には(個人には)それぞれ特性があり、処理する情報の内容や性質に得意不得意があるわけです。自分の場合は、圧倒的に、音声の処理に優れいているため、耳からの情報の方が処理しやすいというわけです。
そんな事情があり、実は大半の本は音声で聞いて、読んでいます。Kindle の場合は、iOS の Kindle アプリを使って、iOS に備わっている読み上げ機能を使い、聞いています。洋書の場合は大抵 Audible に朗読版があるので、そっちの方が聴きやすいこともあり、Audible 版を最初から買うことが多いです。
読む頻度は、ほぼ毎日です。隙があれば、常に、という感じです。主に歩いている時が中心です。また、家で掃除や家事(これは趣味の領域で気晴らしとしてよくやっている事)をしている最中も、常に聞いています。あまり知られていないのですが、Amazon Echo を使って、「Alexa 本を読んで」と言えば読み上げてくれるので、それもよく使っています。
音声の強力なメリット
これは読んでいるということにはなるのか?と思われるかもしれませんが、一度なれるとやめられません。なにがい良いかというと、速度を自由に設定できる点です。iOS13 から読み上げ速度が何倍なのかを表示できるようになって初めて知ったのですが、自分は4倍速で聞いていました。もともと Podcast も全部2倍で、YouTube も基本は2倍で見ていますので、それ自体は違和感がないどころか、等倍とかだと遅すぎて悶えそうです。
読み上げが使えない PDF の本は iPad で移動中などに読んでいます。また、ゆっくり考えながら読みたい本は、読み上げを使わないで、Kindle デバイスを使って読んでいます。電子化することのメリットは、めくるのが効率的で早いことですね。Kindle のデバイスで読む場合など、片手でボタンを手際よく押せば次々めくることができて、重宝しています。
読んでいる最中、かなりの頻度でメモを取りたくなりますので、通常は Evernote にまとめているのですが、音声読み上げの最中はそれを一旦停止しないといけないので、今はどうやってそれを効率的にやれば良いのかを模索しているところです。現状は、重要なことがでたら一旦止めてメモするか、覚えておいてキリが良いところでまとめてメモをするか、という方法で対応しています。
実は自分の場合、音声読書を続けているうちに変化がありました。音声読み上げができない PDF や普通の本も、読む速度が上がったことです。これはおそらく、多読をするうちに、文章構成や本のおきまりのパターンへの対応ができるようになったからではないかと思っています。つまり、とりあえず耳で慣れることから加速していき、全体が4倍速に近づいているということです。
というわけで、今後、徐々に本の内容を紹介していきます。