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雑記

デジタル赤字

経済産業省 PIVOT プロジェクトのレポートを読んだ。

これまで個人的にも、電力と計算能力資源が国家間・企業間で価値の基軸になりつつあると繰り返し主張してきた。経産省 “デジタル経済レポート 2025” でも、まさに同じ問題意識を“デジタル赤字”という統計的ファクトで可視化している。「稼げる領域で稼げていない構造」が根本原因だと明示された点が重要だ。

また、報告書は SDX – Software Defined Everything を前提に、自動車や産業機械の輸出競争力までもがソフト依存になると警告する。SDX 時代の“隠れデジタル赤字”を直視し、長期視点で戦略を組み、早期に実行していくことが欠かせない。

具体的な実装アイデアとして、低層レイヤーの技術革新による業界スタンダードの奪還はもっと真剣に議論されるべきだと感じた。プラットフォームごと選択肢を他者に握られる未来だけは回避したい。その危機感を行政文書が公式に共有した意義は大きい。

レポートは危機感を訴え、行動を呼びかけている。対して、僕らが進める エッジ DC × 再エネ × 海外 JV の取り組みは、その一つの応えになり得ると思った。計算能力資源を保有し、得意領域を尖らせ、市場に展開する。それも国内完結ではなく、日本モデルを輸出する形で。ここ数年かけて描いた事業マップは、レポートの処方箋と重なっている。

やるべき事はぶれない。それを再確認できた。

未来は静かに、しかし確実に動き始めている。

先日主催したイベント、ENJIN のオープニングで掲げた言葉そのままだ。今日も淡々と、だが確信を持って実装していく。

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