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雑記

肉体及びデバイスに対する愛情の欠如

忙しい時に限って、余計な問題で足止めされるものです。日頃からの適切な準備を怠っていれば、長期的に見てコスト高になることは既に学習しています。良い道具、適切な道具を正しく使うことは思った以上に大事だったと昔の自分にも教えたいくらいです。でもそれは同時に、何に重きを置くのかという、価値観のスライドも引き起こすのだと感じています。

数週間前から、なんとなく Mac が不調でした。不安定というか、いつもより遅いというか。ちゃんと動いてくれないソフトウェアがあったのですが、特定のソフトウェアの不具合だろうと思って様子を見ていました。しかし徐々にシステム全体に負荷がかかる事が増えたり、想定外の部分で違和感が出始めて、ついには起動してもすぐ落ちるようになってしまいました。

思えばこれまで、パソコンが壊れるというシチュエーションでは、それは大抵 HDD の故障が原因でした。それ以外だと電源か、メモリーの破損もありましたが、ほとんどの場合はまず HDD から問題が起きました。だから対策といっても、消耗品だと割り切って HDD を入れ替えるぐらいしたなかったわけです。

時代は進み SSD 全盛の時代になり、既に全てのマシンで SSD が稼働している状態が続いてます。もうそれが何年も続いているので、マシンの不調などしばらく経験していません。前回 Mac を買い替えた5年ぐらい前も、当時メインだった MacBook のバッテリー損傷が原因でした。iPhone と同じで、もはやバッテリーが唯一デバイスの寿命を決定する要因になったものと思っていたのです。

今回、iMac が故障しました。バッテリーなど関係ないのに、まさか壊れるとは思っていませんでした。原因は特定していませんが、挙動から SSD の損傷を疑っています。
もちろん SSD には寿命があるわけですが、その寿命より先にハードウェアの性能の陳腐化で買い替えるものだとばかり思っていました。実際は、スペック増し増しで買ったマシンだったので、いまだに何の問題もなくメインマシンとして使っていたわけです。Apple シリコン搭載マシンは、自分にはオーバースペックな未来のテクノロジーだと他人事のようにしか見ていなかったぐらいです。

不思議なのは、ほぼ同時期に買い替えたとは言え利用しているサイクルが若干違う MacBook Pro の方も、挙動が不安定になったことです。同じような症状が見られたこともあります。もしかしたら、同期しているファイルやソフトウェアの問題があるのかもしれません。しかし深く追求したところでどうなるわけでもないので、素直に環境の更新を考える時でしょう。
ちなみに MacBook Pro はさすがにバッテリーを交換しています。というよりも、リコールでバッテリーとキーボードが交換になっています。

Mac に、Apple 製品に、パソコンに、愛がなくなったからもうこれが大変なのです。気が重い。こんなことを買いている暇がったら新しいマシンを選べと自分でも思いますが、この文章は まったりと iPad で書いているわけです。本当にめんどくさい。買い替えたくない。買いたくない。Apple に惹かれない。単なる消費に思えてならないのです。

マイニングマシンのお下がりで組んだゲーミング PC も隣にあるので、当分はそっちがメインになるのかなと、現実逃避しています。

今回の学びは、徹底的なバックアップはやはり人生を救うということです。同時に全てのデバイスが壊れても困らないぐらいには、多重バックアップができているので、今回もデータについては何も失っていません。安心して壊れてもらえるのです。それが余計に、マシンへの愛情を消失させることに寄与しているのだろうと想像はついています。大事なのは、ハードじゃないんだよという余裕。肉体が滅びても、記憶のバックアップが完璧というこの状態、非常に近未来的で、あるいは仏教的で、好きです。

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