宇宙(そら)よりも遠い場所。観てから時間が経ちましたが、この1年ぐらいはおすすめを聞かれたときに紹介しています。
これは、創業の物語です。
TED で公開された、How to start a movement(社会運動はどうやって起こすか)を思い出します。
TED のプレゼンテーションでは、変人が偉大なるリーダーに生まれ変わる瞬間説明していますが、まさにこの展開が織り込まれています。
人物、役割として、クレイジーな意思をもってしまった創業者は必須ではありますが、最重要なのはそこではないのです。実際、主人公として設定されているキマリが、ムーブメントの誕生には欠かせないのです。本人にその自覚は無くても。
何事も、それを成し得るまでの道のりは険しく、不可能に思えるほど遠くに思えるものです。実際に、そのとおりで、大抵のなし得たいものは、宇宙よりも遠くにあるのです。でも実際にその距離を飛び越え、手にするためには、意志の力だけでは足りません。個人では、足りないのです。多くの役割が必要です。
要は、コミュニケーションが重要だということです。どれほど意志があっても、能力があっても、1人で実現できることには限りがあります。組織で、社会で、それを乗り切ることができるのが人類の力であり、エヴァンゲリオン的に言えば、生命の実を持たない人類という種の唯一にして最大の生存戦略です。
主人公たちの年齢に合わせて、友達とは?という「難解な」問いに展開されていますが、この物語では、命をかけた場面での人と人との信頼の本質を解いています。
親友同士なのかと問われた時の主人公たちの回答は、ここだけ見れば別の物語のようです。
ただ同じところに向かおうとしているだけ。今のところは。
宇宙よりも遠い場所の魅力を進撃の巨人メソッドで説明すると、こうなります。
1: ビジョン
- お母さんが待ってる
2: 現状
- 変わらない日常にあなたは満足しているの?
- すべてを変えてくれる他に類を見ない場所がある
3: 問題
- そこは宇宙よりも遠い
- 命の危険がある
- 周りのみんなが反対するだろう
4: 解決すべき問題の本質
- 変化を恐れているのは自分自身
- 恐怖
- 他人からの評価
- 失敗のリスク
5: 具体的行動
- 一歩を踏み出す
- 最初に何をしたのかは本編参照
どんな逆境に立たされても、ザマァ見ろと言える日を見据え、確実な一歩を踏み出す主人公たちの姿に、震えます。