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雑記

スタートアップに求められる唯一の事

重力を生み出す文化の重要性について考えます。

スタートアップはそのステージによって、求められることが変わっていきます。資本家への経済的価値の還元からチームメンバーの自己実現、そして最終的にはソーシャルインパクトの実現など、段階を経る度に求められることは増え、かつ多岐にわたります。
しかし、そのどれもが、まず生き残ることができなければ、夢見ることもできません。生まれたての生命体同様、まずは生き残ることが最重要です。

では、生き延びるために、何をするべきでしょうか。もちろん、ただ単にダラダラといきながられていくだけの状態を目指して良いわけがありませんので、まずは生き延びつつ、その先に劇的な加速、スケールアップを実現させる方針を見定める必要があります。

人間は、あるいは人間が集まってできている組織は、あまり複雑なことができません。せいぜい、たったひとつのことをうまくやれるかどうかという程度です。何を目指せば、何をやれば、ここまでで挙げた事をクリアしつつ、前進することができるでしょうか。
答えがひとつしかないわけがなく、この問いには実に多様な回答が考えられます。経験者の数だけ、違う回答があることでしょう。社会状況も組織の個性も千差万別、唯一絶対の回答が存在すると構えて熟考するだけ無駄であり、危険なことです。

というわけで、全くもって汎用的ではありませんという前置きはこのぐらいにして、僕の場合はなんと答えるかを考えてみました。スタートアップに求められる事はなんでしょうか。

それは、手の届く範囲で文化を創り上げる事、だと思っています。今のところは、ですが。
結局、いかに文化を形成できるかがスタートアップの生き残りの鍵であり、それはそのままその後のスケールアップの基礎にもなります。
もちろん、顧客や市場関係者、広い意味での文化というものを最終的には目指していくのですが、強調したいのは、手の届く範囲の、というスコープです。

スタートアップだけにとどまらず、スモールビジネスでもどんなビジネスでも、文化を創り上げるからこそそこに他とは違う価値が生み出され、存在意義を与えられるわけです。スタートアップとして、価値を積み上げていき信用を重ねていくためには、まずは目の前に揃っているチームの単位で、ビジョンに向かって突き進む共通の文化が構築されている必要があるのではないでしょうか。
その文化を創り上げる過程でマイナスになるものは、それが人でも物でも概念でも、積極的に排除していく冷徹さは必須です。いきなり多様性を求めて、密度の薄い空間を作るべきではありません。

ブラックホールのように強力な重力を発生させ、時間さえも歪めるためには、圧倒的な密度が求められるわけです。そのためには第一に、手の届く範囲で、強力な共通の認識とコンテキストの積み上げを図り、最小単位の文化を形成する必要があります。文化は、強力な重力を発生させるのです。

デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか

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