家電を買うときに、あれこれ悩むのは楽しみの一部です。各メーカーの最新の努力の結晶を見比べて、提示されるメッセージや会社の方針、歴史、製品の質、機能やデザイン、社会的価値、信頼を比較し、それぞれとの愛着形成の度合いを見定める大切な儀式です。
でもそろそろ時間の無駄かもしれないと思い始めたので、基本的な方針、細かな決定の前の大前提を決めてしまいたいと思います。ここにあるのは、僕がこれまでに下した決断の結果です。
製品分野ごとに、どこの会社の製品にすべきかを決定しておきます。用途や予算を基準に求めるランクが決まれば、あとはその中で、以下のメーカーの製品の中から選ぶだけです。
唯一の悩みどころは、最新のモデルにするか、1つ前のモデルにするか、です。大抵は安い前のモデルで何の問題もありませんが、そこは予算次第であり、唯一の悩みポイントなのでその都度のお楽しみとして余白を残しておきます。
それではリストです。
炊飯器
- パナソニック
いきなりですがここは、三菱、日立、象印、タイガーなど悩むところです。ここはやはり、世界一、そして世界唯一の品質をかけた激戦区なので、正直どこも高品質であり、差を認識するのも難しいです。
自分自身の体験になってしまいますが、10年以上前に仕事でパナソニックを訪問し、白物家電の技術者の方と議論したことがあります。その時に炊飯器についてのアイデアや情熱を聞き、感動しました。ですがずっと日立のそこそこ良い炊飯器が壊れないので、今回のリストの中で唯一まだ買ったことがありません。いつの日かと、思い続けています。
ちなみに、玄米専用の分野にも、もっと良い製品が出ればと常々思っています。
洗濯機
- 日立
もう何台も、ドラム型の日立製品ばかりです。毎年性能上がっていると評価されていますが、見た目が他と比べてあまりクールではなかったりするので、売り場でも目立ってはいません。性能は信頼しています。
冷蔵庫
- 三菱
重工なものは重工な会社の方が良いという勝手な決めつけで入りましたが、とても良いです。特に海外で冷蔵庫に触れるたびに、優秀さを思い知ります。
電子レンジ
- パナソニック
安い価格帯のものはどれでもほとんど同じです。でも、高性能なモデルならパナソニックです。実は調理家電に関しては、最近シャープがよくなっていると個人的には思っています。
電気ケトル
- 無し
ティファール、と思いきや、ティファールの名を関した製品が多すぎて品質にバラツキがありすぎますので、やめたほうがいいです。お湯を沸かすなら、ハリオのヤカンの方が良いです。バルミューダの製品を買うか、いっそ買わないかの判断になります。
トースター
- バルミューダ
追随した大手が同じ路線で製品を出していますが、先駆者であるバルミューダを見捨てないでください。パンを焼くたびに、イノベーションがこれからも続くことを夢見てください。
テレビ
- ソニー
と、断言して終わりたいです。しかし、オーディオ周辺機器も含めてそべて揃える覚悟がある人か富豪以外は、ソニーじゃなくても大丈夫です。LG にしてください。コストパフォーマンスで考えれば、ソニーにはなりません。品質的にも LG が良いです。
掃除機
- マキタ
- iRobot(ルンバ)
手持ちの掃除機は、マキタです。もうこれしかありません。デザインも美しくシンプル、機能も優秀、拡張性もある上に、軽い。世界に誇れる製品です。いつかマキタ愛を語る記事は書きたいと思っています。
ダイソンはやめたほうがいいです。うるさいし、ごついし、風が不快です。なにより、見た目がダサい。あれがかっこいいみたいな流れが理解できません。みんな正気になってほしい。なにあの色。自宅にあのサイズのエヴァンゲリオン必要?
掃除の補完として、ロボット掃除機は欠かせません。そこはもちろんルンバ一択です。
ドライヤー
- ダイソン
先程酷評したダイソンですが、ドライヤーだけは他に比較のしようがないほどの製品に仕上がっています。速さは価値な時代において、乾くのが早いというのはそれだけですばらしい。異常にうるさい音はドライヤーということで諦めが付きます。
エアコン
- ダイキン
備え付けがない場合。世界のダイキンで間違いありません。
加湿器
- シャープ
ダイソンを持っていたのですが、正直性能や造りに関して不満があり、ダイソンという会社がちょっと分からなくなってしまいました。ダイソンの製品は基本的に、日本の風土、環境には適していないと思います。
加湿器はダイキンも非常に良いと思いますので悩みますが、特にこだわりがなければシャープがおしゃれでよくまとまっており、かつ値段も安いです。
食洗機
- パナソニック
備え付けがない場合。というか、備え付けがなかった時点でもう、選択肢がパナソニックしかないのです。
ひとまず以上
いつか更新すると思います。シャープと東芝は残念です。製品単体ではなく、会社やそのカルチャーも含めて調べてしまう自分としては、昔の思い入れもあって悲しく思います。特に東芝、テレビでは前まで選択肢トップでしたが、そこからも落ちました。いまは何も選択肢に入っていません。