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雑記

DeFi が叫ばれる背景にある葛藤

Ethereum 関連のコミュニティーはいつも先進的な概念や言葉を発明するのが大好きです。DAO や BUIDL なんかもそうです。
そういうの、個人的にはあんまり良くないと思っていて、なんというか市場開拓の真逆を行く感じがしているのですが、逆に言えばハイコンテキストなカルチャーが育ってこそ、そこに飛び込むエンジニアの質も高まりますし、より高みへと向かう土壌が出来上がるとも思うので、技術発展という観点からコミュニティーの盛り上がりを見たときには、健全なことなのだとも思います。そいういう意味では、本来の役割を理解した適切なマーケティングができているのかもしれませんね。

そういう用語については今後も解説をしていきたいと思っています。今回は DeFi にいて。

DeFi とは、一見すると難しい用語っぽいですが、単純です。Decentralized Finance の略称です。Fin-Tech はもうとんでもないほど聞く用語だと思いますが、それに近いです。

決定的な違いは、オープンソースコミュニティー主導で、ブロックチェーンという公共のインフラを前提とした、技術主導の非中央集権的金融イノベーションを目指している製品や技術にのみ適応される概念だということです。確かに、Fin-Tech にはブロックチェーンの思想とは相慣れない従来の金融社会の思想や影響が強く反映されており、むしろテクノロジーによる既存の金融システムの拡張という前提が現れています。一方の DeFi という用語が登場するような製品に関しては、むしろ、既存の金融社会を根底から覆したり破壊したりしてしまうような前提が含まれています。

というわけで、自分も常々、Fin-Tech の人じゃないと自分に言い聞かせていましたし、雑誌等で取り上げられる時に、Fin-Tech のカテゴリーには入れないでくださいとお願いしていたりしたのですが、DeFi のおかげで、より適切な概念が言われ始めたと感じています。なんだかこの概念の誕生は必然的です。
けど、あまり世間一般にこの用語を広める必要はないと、個人的には思います。中央集権かどうかという問題はまだ、一般のユーザーにとっては認識されていない問題なので、ビットコインよりも便利な PayPay が流行るわけです。もう用語はお腹いっぱいだと思いますので、使えるインフラ、プロトコル、アプリケーションを作っていくしかないですね。

DeFi という言葉を見たら、その背景にはとんでもない思想を持ったエンジニアたちが戦っているんだな、という印象を持っていただければと思います。DeFi で DAO とかだいぶ攻めた集団です。前回も話題にした、MakerDAO とか、まさにそうですね。

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