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2014年4月ビットコイン市場の総括

低い水準を維持し、新しいビットコインの価格水準を示した月となりました。
先月までの総括はこちらにあります。
過去には 1BTC が10万円、7万円という時期もありましたが、直近の動きからは450ドル(4万5千円前後)が妥当な価格となっています。3月までの悪い流れを受けて低い水準での動きとなっていますが、4月に強力なプラス材料も無く、価格の底上げが期待できる場面はありませんでした。
逆の見方をすれば、落ちるところまで落ちて、安定したとも言えます。
CoinDesk のチャートと、取り上げたニュースで振り返ってみます。
coindesk-bpi-chart
前半で注目するポイントは、350ドル近くまで急落している場面です。この時、新たに中国での規制問題が発生し、中国系の取引所をきっかけとした信用不安が起こりました。口座の凍結に関する噂が出るなど、マウントゴックスの問題が頭を過った人も多かったのではないでしょうか。
しかし、すぐに状況は落ち着きます。規制が回避されるとの見通しにより価格は上昇します。それでも根本的な解決には至っていなかったために、予想通り上昇は長続きしませんでした。
またこの時、日本ではマウントゴックスの破産手続きが開始されます。買収して再建するという今後の可能性が出たり、債権者主導で再建するという提案が出たりと、中長期的にはポジにティに捉えることができる話題も合わせて出てきています。いつまでもズルズルと問題が長引いても良いことはありません。今後の方向性についてイメージできる決定がなされたことは、少なくともこれ以上の事態悪化を避ける事ができるという意味で、良い事だと言えます。
詳しくは、マウントゴックスの今後についてという動画でも解説していますので、あわせてご覧ください。

後半にかけては、ビットコインが勢いを取り戻しているような印象を受けるニュースが続きました。採掘ハードウェア販売会社のデータセンターの写真が公開されて話題を集めたり、500 Startups によるビットコイン関連スタートアップへの出資が決まったりと、まだまだビットコインに情熱を注ぐ人たちがたくさんいることを証明してくれました。
それ以外にも、MIT 全学生に対するビットコインの配布が決まったり、月末(日本時間では5月1日)にBloomberg がビットコイン市場価格を配信という良い話題が続きました。主に北米、アメリカを中心としてですが、ビットコインの流通、取引が活性化される兆しが見えてきました。
これから夏にかけては、新たな取引所が誕生したり、ビットコインを取り扱う店舗が増えたりというニュースも控えています。厳しい出来事が続いた冬を乗り越えて、ビットコインにもようやく暖かい季節が戻ってきたと言えるのではないでしょうか。
当サイト BitBiteCoin.com では、これからも引き続きビットコインの情報をお伝えしていきます。これまで平日毎日配信としていた動画ニュースについても、配信スタイルを少し変更し、リニューアルする方針です。まずは毎週のまとめニュースというスタイルを導入し、より質の高い情報を配信できるように努めていきます。
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ビットコイン採掘を行う巨大データセンターの内部写真と驚愕のビジネスモデル

ビットコインの採掘ハードウェアを販売している KnCMiner のデータセンターの写真が話題になっています。

他の写真はこちらで閲覧できます。
巨大なデータセンターに大量に並べられた採掘マシン。ここから膨大なビットコインが生み出されているのかと思うと、感慨深いです。
これが単なる本気の採掘環境の写真であれば、感想は以上です。しかし、これは採掘ハードウェアを販売している会社のデータセンターです。
つまりこれは、出荷を待つ端末だと考えられます。組み立てたマシンを動作検証のためにラックに接続し、動作させている様子だと指摘されています。ユーザーが購入した端末を順次ラックに追加し、採掘してから出荷するという二度美味しいシステムが成り立っているのではないでしょうか。
写真を見る感じでは電気代も相当なものだと思いますので、収支がどのようになっているのか気になるところです。

参考リンク

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ビットコインニュース #63


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太陽光でビットコインを採掘をする機器が登場

SOLARMINER というド直球な名前の会社が興味深い製品を発表しています。

Stop paying to mine. Using our SolarMiner USB hardware platform, you can deliver zero-cost solar energy to your USB mining devices.

Web サイト上の説明によると、電気代のかからない理想的なマイニング環境をうたっています。ソーラーパワーで採掘をするということは、採掘における最大の問題である電力問題(というか電気代問題)を一気に解消する期待が持てます。

Solarminer USB is a hardware platform design to provide zero-cost to USB ASIC mining devices. Our self-contained mining devices comes ready-to-go out of the box, combining a 150 Watt solar panel, 288 Wh LFP batteries, custom USB HUB and embedded Raspberry Pi computer.

この製品は、ソーラーパネルでエネルギーを確保しつつ、自動的に USB ポートに接続した採掘機器を使って採掘を行ってくれるようです。
スペックは下記のとおりです。

  • Solar Panels: 3 Foldable Monocrystalline Solar Panels, Total of 150Watts.
  • Batteries: Total of 288Wh
  • Connections: Ethernet socket, in-box WiFi dongle
  • USB Ports: 16 USB 2.0 Ports connected to Pi.
  • Mainboard: Raspberry Pi B with 4GB SD card

Raspberry Pi で動く小型端末にソーラーパネルで電力を供給し、USB 接続の採掘機器を動かす、という仕様です。Web ベースの管理画面が搭載されているので、ネットワーク経由で設定操作ができるようです。
付属品は下記のとおりです。

  • Three Solar Panels and stands
  • SOLARMINER USB Machine (Batteries, Charge Controllers, Raspberry Pi, Custom USB HUB, WiFi Dongle)
  • Three Power Adapters

3枚のソーラーパネルがついてくるようです。
気になるお値段は、いまなら $889.00 から。この値段が高のか安いのかは、実行できる計算量によって変動しますので、リアクションしづらいです。
注意すべきは、USB 接続の採掘端末は別途必要だということです。この製品はあくまでも USB Hub です。ソーラーパネルで電力を供給して USB Hub を動かすよ!あとはよろしく!という製品です。これだけ買っても、採掘できません。
対応する USB 接続の採掘端末はこちらに掲載されています。
つまり、どれだけビットコインを採掘できるかは、接続する USB 採掘端末の性能にかかっているということです。どの採掘端末を採用するかによって、コストパフォーマンスは大幅に変わります。
というわけでこの端末は、どうしても電気代を払いたくない人、電気代が高い地域に住んでいる人、太陽光があり余っている地域にすんでいる人にとっては良い製品と言えるのではないでしょうか。
工作好きな人なら、毎週雑誌についている付録を組み立てて謎のオブジェを作るよりも、Raspberry Pi とソーラーパネルを使ってこの端末を自作した方が有益だと思います。

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