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雑記

まず数を目指せ

質と量のどちらが大切かという話です。この問題は、過去に何度も自問自答してきたし、他者にも問うてきた難問です。卵が先か鶏が先かみたいな問いに聞こえなくもありません。けど、ここまでの実体験や見聞きした事例でいえば、もう答えは出ています。

まず必要なのは、質より量です。

量が質を生むのは、考えればわかることです。いきなり質の高いものを生み出すことなどできません。質というのは、無数の可能性の中から、何度も繰り返す中で、到達すべきレベルに向かって徐々に形作られていくものです。最初から最高の質が手に入ったとしたら、おそらくその最高が間違っています。

手塚治虫は、漫画を描くのが早かったと言われています。タクシーに乗りながら描いていたなど伝説も残っています。これはおそらく事実でしょう。また、宮崎駿も書くのが早く、それによって質を獲得したと言われています。
上手く描こうとするのではなく、早くたくさん描くことで、結果として修練され、上手くなるわけです。たくさん描くことが、上手く書くことに繋がるので、一番の近道となります。
ゆっくりでもたくさん描ければ結果は同じかもしれませんが、フィードバックが早い方が軌道修正も早くなります。早く描くことができれば、時間も節約できて、質への道のりも早まります。

たくさん描くから、多くのアイデアを具現化できます。たくさん描くから、多くの人に届く確率が上がります。たくさん描くから、複数の挑戦ができて、トライ&エラーで課題の解像度が上がります。
そうやって多くの打席に立つ方が、ヒットでもホームランでも、打てる可能性が上がるというシンプルな構造です。ずっと狙って、ホームランが打てる球が来るのを待っていたら、打席に立たせてもらえなくなることは分かりきっています。必要なことは、高速に、数多く、挑戦を実行することです。

それでも人は、自尊心や羞恥心が邪魔をして、完璧を求めてしまいます。恥をかくことを恐れるな、などと僕も人に言えることではありませんが、それがどうやらこの世の真理のようです。身に染みてそう感じます。
何かひとつ全力で努力をするべきとするならば、恥を捨てて、まず数をこなすことです。質などどうでも良いし、結果も正直気にする必要は有りません。まずは数です。それしか見ないのです。それが、多くの人にとって、現状を変える突破口になるのではないかと信じています
自戒を込めて、そんな大切なことを思い返しています。

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