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雑記

マイクロドーシングとスマートドラッグ

はじめてビットコインを理解してしばらく熱狂した後、マウントゴックス事件でしばらく拍子抜け状態になりました。その後もビットコインの技術的側面や可能性に魅せられ続けて、それを本業としていましたが、同時に初期の頃の熱狂を感じなくなっていたのです。
そんな時、マイクロドーシングという言葉を聞き、興味を持ちました。興味を持ったと言うか、密かにおもっていただけです。大きな声で言えるものでもないので特にそれについて述べてきませんでしたが、遠目から見ていたその後の展開を時々思い出します。

はじめに断っておきますが、今までもこれからも僕は法的リスクを犯す気はありません。また、自分自身の性格をわかっているつもりなので、抑制が効かなくなることが恐ろしく、仮に法的に問題が無かったとしてもリスクを伴うようなものとは関わり合いになりません。

正直、ビットコインの次に日本にも広まって盛り上がるのは、マイクロドーシングやスマートドラッグだと思っていました。結果的に見たら、日本では全く流行りませんでした。今もその徴候はみられません。僕の予想は外れたわけです。

でも、このまま終わるともまだ思っていません。日本では流行らないだけで、潮流としては人体への軽いハッキングを行う行為は、ソフトウェア・アップデートのように徐々に受け入れられています。

まずそれが何なのかを簡単に説明すると、薬物の少量摂取によるドーピングです。スポーツ界では昔から、結果を出すために筋肉を増やしたり疲れを感じなくさせたりといろんなハックが存在していました。それと似たようなことをして、どちらかというと脳や精神に作用をさせて、集中力や記憶力を増強させる目的で使われます。
Nootropics と言えば、もうちょっとマイルドに聞こえます。たどり着きたいところは似ていますが、薬物に頼るのではなく、健康食品を使うアプローチです。日本でも大麻草の成分である CBD を含んだ製品が取り扱われるようになりました。

スポーツのドーピングについては、法律に違反していなくても競技会のルールや業界のモラルに反するため禁止されています。一方で、学業や事業といった競争社会においては、法律以外にはルールがありません。その社会制度のバグをついたハックであり、同時に人体へのハックでもあります。

当然のことながら法律に反することは絶対に NG ですし、法律に反するようなものは当然にもたらされる利益よりも損失のほうが大きいために禁止されているわけです。個人が短期的にプラスの利益を得たとしても、社会が長期的に損失が生まれるものだってたくさんあります。そういったものはすでに禁止されています。
この分野に興味を持って以降、それを前提として調べていたのですが、法律を破らなくても、あるいは健康を害さなくても、様々な選択肢が試みられているのだなと驚きをもちました。

アメリカでは特にこの分野でいろんな挑戦が起こっています。さすがというかなんというか、当然に薬物の乱用も問題視されている社会ですので、情報は千差万別です。

リスク面を意識するために、とりあえず Netflix の Take Your Pills はおすすめしておきます。

興味深いスタートアップもあります。HVMN(Nootrobox)です。
華々しい投資家陣や VC からのバックアップを受けたことからも期待をしていました。ただ、生産性向上が目的であればカフェインの方が効果が高いなど課題は様々ですが、この会社は最新の科学を駆使した健康食品を生み出しています。

まだまだ発展途上の分野ではありますが、食事というものをあまり信用していない僕は、大変に期待を持っています。糖分だらけのエナジードリンクにたよって覚醒するよりかは、はるかに健康的な時代に移り変わるでしょう。

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