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雑記

常にスタバにいる理由

どこにいても、日本でもそれ以外の国でも、なぜ常にスタバに行っているのかと聞かれたことがあります。コロナ禍ではもう出かけることも、いろんな国を飛び回ることもなくなってしまったけど、それでも相変わらず外に出ることがあればだいたいスタバに居ます。

家がなくて Airbnb ホームレスだった時代は基本的に、チェックアウトとチェックインの合間にスタバに居たわけですが、オフィスとコワーキングスペースを契約していても、なぜわざわざスタバに行くのかというのは、多少不可解に見えるのだと思います。
高速 Wi-Fi とアーロンチェアの方が快適なのは間違いありません。それでもスタバに行く理由を考えてみました。

圧倒的な理由は、そこにいれば絶対に誰からも話しかけられないから、です。正直に言えば、話しかけられるというのが、やっぱり尋常じゃなく苦手なんだなと思います。人に対しては好き嫌いは無いので、問題はそこではなく、「会話」が発生することにあります。物理的に同じ空間に知り合いや仕事仲間がいると、良かれと思って些細なコミュニケーションが発生します。それは正しいことであり、むしろ推奨されることです。客観的に考えれば、みんなにそれを推奨したいと思いますし、組織に必要な血液であり酸素であると信じています。
でも、自分自身に関して言えば、たいへん心苦しいのですが、ひっそりとしていたいのです。わがままですみません。

元々僕は注意力が散漫すぎるので、話しかけられたらそこから集中力が切れてしまい、違った方向へ思考が始まってしまします。これを自分では思考の核爆発と呼んでいるのですが、単純に余計なことを考えて盛り上がってエネルギーを消費してしまうので、できれば避けたいのです。効率よく、思考したいのです。

完全に無関係な雑談であれば問題ないのですが、だいたい話しかけられるということは、薄くても仕事上関連のある話題であったり、僕の興味関心がある分野だったりするので、まったくスルーをすることができないのです。本気で話してしまうので、ぜんぜんちょっとした軽い会話で終わらないのです。

あと、やっぱり感情的なやりとりには十分な適応ができないので、相手が何を言いたいのかとか、何を考えているのかとか、何を言えば正解なのかとか考えているうちに、先の会話までシミュレーションを始めてしまい、疲れます。いちいちチェスをしているような感じ、でしょうか。予測精度を上げるためにも、センテンス単位じゃなくて、バッチで発言を一旦受け止めたいのです。

事前にアジェンダが設定されているミーティングは、時間も制限があるので、とても助かります。テキストで完結する会話も、思考がまとまるし、分岐が限定的なので対応しやすいです。チャットよりも発言の単位が大きくなるメールのほうが、ベターです。

これを見た人で、話しかけづらくなった人がいたらすみません。つまりは、会話が苦手だという僕の特性というか、能力不足が原因です。でも大丈夫です。話しかける前に、チャットで一旦メッセージをください。それですべて解決です。

ちなみにスタバでは店員さんが優秀過ぎて、積極的に顔や味の好みを覚えてくれて先回りの対応をしてくれたり、コミュニケーションをはかってくれるのですが、僕はそれが苦手です。いつも来ていると思われないようにがんばってはいますが、毎回目立つバックパックを持ってカプチーノグランデしか注文しないので、だいたいすぐ特定されます。ある時、入った瞬間にカプチーノグランデを裏で準備し始めるところを見て、なんだかその店に入りづらくなりました。それでも大抵の場合、気づかないふりをしてくれるのは、さらに上を行く優しさだと思い感謝しています。

理由が外界との遮断であればスタバでなくても良いのですが、スタバになる理由は他にあります。

まず、どこの国でも一定の範囲の安心感があることです。

経済発展のレベルや街なかの衛生基準が多少異なっても、スターバックスに行けば安心という地域もたくさんあります。入り口でライフルを構えた警備員がいる国もありましたが、中に入ればだいたい似たような感じです。もちろん日本のスターバックスが圧倒的にクリーンで快適ではありますが、店員さんの態度が良い事も含め、安心感があります。メニューも同じで、味もだいたい同じです。

そしてこれが割と大きいのですが、スターバックスという会社の考え方に共感しているからです。Howard Schultz のファン、と言ったほうがいいかもしれません。

社員ではなくパートナーという呼び方や扱いをすることや、社会保険や奨学金の取り組みなど、働く人にとっての環境改善を試みている点が画期的です。他にもいろいろとあるのですが、詳しくはこちらをどうぞ。

スターバックス成功物語

だからこそ、1階にタリーズがあっても、歩いてスターバックスに行くのです。

それ以外にも、自宅やオフィスよりも二酸化炭素濃度が低いという、カフェ全般に言えるプラスの特徴があるのかもしれません。ネットが遅い、不安定というのは、遮断されて作業をするにはむしろ好都合です。

僕は昔から画一化された商品や店舗が好きで、個性的なレストランやカフェは苦手です。おしゃれなお店より、マクドナルドやスターバックスの方が安心できるというか、心に余計やざわつきが起きないし、思考が乱されることもないわけです。

繰り返しますがコロナ禍では出歩くこともままならず、スタバも座席数が減少しているため、行く回数は激減しています。それでも、気分転換に外に出るとしたら、スタバ以外の選択肢はありません。

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