恐竜の話、最高でした!
先日開かれた大阪でのビットコインイベントの後は、たくさんこの言葉をいただきました。今後も Ripple について質問を受けたら、あの回答をしたいと思います。自分史上もっとも詩的な回答だったと自負しています。
当日会場で自分から説明した事があるのですが、他では正式にアナウンスをしていませんでしたので、こちらにて背景を踏まえて説明します。
講演やイベントでの登壇をやめます
自分で主催するイベントや依頼をうけたものも含め、基本的には人前で話す機会を減らすことに決めました。実は、依頼は10月ですでに停止しています。その後もお問い合わせをいただくことが多いため、説明も必要と思いこの記事を書くに至りました。
なぜやめるのか
理由はシンプルです。事業に集中するためです。自律分散データ経済圏の樹立を目指したブロックチェーン研究開発会社の SIVIRA をはじめ、仮想通貨マイニングに参入する GMO や、仮想通貨クラウドマイニングの GenesisMining など、自分が関わる事業が多岐にわたるため、単純に時間が惜しいです。加えて、自分の仮想通貨・ブロックチェーンの知識・経験・コネクションのすべてを結集したとも言える大きな計画、Hotaru プロジェクトも進めています。これは、ICO 関係です。
いま触りを書いただけではっきりとしていますが、時間がありません。つまり、製品や事業の開発に直接携わる時間をもっと確保したく、それ以外の事を辞めるという単純な判断をしました。
自分の特性として、孤独になることが重要だと常々思っています。孤独に閉じこもり、調べ、考え、造ることが自分の価値を決定します。そして、出来上がったアイデアや製品を人に伝え、仲間を増やし、チームの行先を明確にする事が自分の役割です。その役割に注力したいというだけのことです。
そもそもなぜ最近は話すことが多かったのか
2013年から本格的に仮想通貨ビットコイン、ブロックチェーンに取り組んできたこともあり、これまで非常に沢山の方々から声をかけていただいておりました。昔はビットコインの説明からスタートしたものですが、いまではより突っ込んだ、事業開発や製品開発についての問い合わせが増えております。
そういう個別のお問合わせに対応するには限界があったため、イベントを主催していましたし、外部でのイベントに呼ばれた際には時間が許す限り積極的に参加し、登壇していました。
しかしこの半年ほどの盛り上がりは想像以上のものになり、正直に言って対応できる量を遥かにこえてしまっています。講演を聞きました、Business Insider で、NewsPicksで見ました、というような連絡と共に、より具体的な案件の相談が急増しています。つい1年、いや半年ほど前までは、ICO とは何かという根本の説明からしなければならなかったのが、いまではドアを開けた瞬間から ICO したいです、マイニングしたいです、ブロックチェーンくださいと言われる状況です。
ありがたいことではあるのですが、これは異常事態です。
自分は何のためにビットコイン・ブロックチェーンを選んだのか
やりたいことがあるのです。まだまだ道半ばどころか、一歩目を踏み出しただけに過ぎません。壮大な計画があるのです。生涯をかけてやりたいことがあるのです。この夢は、目標は、なんとしても成し遂げるべきものなのです。起業した19歳の時から変わっていない、目指すべき場所があるのです。それを実現するための、最短ルートを常に進んでいるつもりです。そのために、2013年に、ビットコインとブロックチェーンの事業にシフトしたのです。
ビットコインやブロックチェーンそのものがやりたいわけではありません。これらはあくまでもテクノロジーです。目的を達成するための手段です。ビットコインの価格が上がったとか下がったとか、どうでもいいのです。ブロックチェーンがどうすごいのかとかどこで使うのかとか、それは議論したい人がすればいいことです。このテクノロジーを使って、世界を大きく前進させることができると信じているから、僕は日々、そこにすべてを注ぎ込んでいるのです。
ただただテクノロジーを解説するだけならば、Alexa にだってできます。Amazon Echo がある人は聞いてみてください。それは、僕の役割ではありません。
自分自身が抱き続けた世の中に対する不満を解消するために、より良い社会を築くために、信じる事をやり遂げたいのです。
つまり面談もお断りしています
会っても何もできません。手がいっぱいです。きっと会ってお話すれば、どんな分野の事業であろうと、確実にプラスに進む可能性をご提示できます。だからこそ、もうやるべきことが増えすぎてしまい、個々の実装が間に合わないのです。
それに、日本にいないこともこれまで以上に増えています。名刺に書いてあるとおり、Permanent Airbnb Resident なので、いわゆるホームレスなわけです。来週どのタイムゾーンにいるかもわからない状態で、予定の調整をするのは難しすぎます。
話が少しそれますが、これは業界全体の健全な発展のために必要だと思うのであえて言います。ちょっと興味があるからというだけの理由で、ビットコイン・ブロックチェーン関係の人に声をかけるのはやめたほうがいいです。この業界は人が圧倒的に足りず、一方で市場の注目度は急上昇しています。僕から見てもすごいと思うプレイヤーの方々を説明要員として呼ぶのは、業界全体にしわ寄せが来て困ります。市場価値に見合った報酬を提示して、具体的な行動を起こせる場合にのみ声をかければ良いと思います。ブロックチェーンを使いこなす前に、Google を使いこなせ。古代エジプトの壁画にもそう書いてあったそうです。嘘です。
僕は数年前から、特に大手の企業さんに呼ばれた際に言っている事があります。
「いますぐ共に行動するか、もう一生連絡を断つかを選んでください。」
今後の登壇予定
すでにお約束をしていたものがいくつかあり、これから来年の前半にかけて登壇の予定があります。確定したものは随時 SNS で発表していきますので、Twitter と Facebook でフォローしていただければ確実です。
また、長く続けていますビットコイン・ブロックチェーンスクールについては継続しており、不定期にですが動画で近況をライブ配信しています。
現時点で発表できるものは、2017年12月2日(土曜日)に開催される下記のイベントです。
内容は以下のとおりです。
- IoT x Blockchain
- 社会インフラを変える IoT
- 分散型データベースとしての Blockchain
- IoT x Blockchain で始まるP2P社会の可能性
- 経済に大きな影響を与える仮想通貨
- 仮想通貨による資金調達・ICO
- Blockchain が実現した分散組織・DAO
- ビットコインから始まった非中央集権社会を実現する取り組み
世界が変わるとか、生半可なこと言ってるレベルではないよ、という想いがあり、タイトルを付けました。
その他、2018年には日本以外での登壇の予定が複数あります。
ではすべて断るのか
もちろん、自分たちだけでできることに限りがあることは重々承知しています。今後も、ぜひとも力強いパートナーとの連携が欠かせないと思っています。やりたいことがマッチする企業との提携は、何よりもいまの自分に必要なことです。あえてお気軽にとは言いませんが、お問い合わせください。自分からも必要だと思うものであれば、講演もやるつもりです。
こんな選択をしなければならない現状の人体の構造や社会の構造は異常ですね。異常事態です。早く、データ生命体として、あなたとともにいられる日が来るように、今日も励みます。
Life is short.