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「VISA はビットコイン決済を扱うことができる」発言の真相とは

VISA の幹部が、ビットコインについてインタビューで発言をしています。これまでビットコインに対しては関心が低いという発言を続けていた VISA ですが、何らかの変化が起こっているのでしょうか。

new comments from Visa senior vice president of digital solutions Sam Shrauger suggest that the company may be reevaluating bitcoin.
In a new interview with The Australian Financial Review (AFR), Shrauger confirmed that while the company is not currently responding to developments in the bitcoin space, it could be well positioned to do so in the future, should circumstances require.

まず、基本的に VISA はビットコインに対しての明確は動きはとっていないことがはっきりとしています。しかし、ビットコインに対するスタンスが垣間見える発言が出ているのも事実です。
インタビュー全体はこちらに掲載されています。

発言の箇所はこちらです。

“Visa is not a currency, it’s a network. We can process real or virtual currencies to the extent that it makes sense. So, [facilitating bitcoin payments] is possible but we are not thinking about it today.”

そもそも通貨ではない VISA というネットワークでは、実際の通貨だろうが仮想通貨だろうが、扱うことが可能だ、という発言です。とはいえ、いまビットコイン等の導入を検討しているわけでは無いと改めて強調をしています。

Shrauger further explained that Visa has no interest in creating a Visa-branded digital currency, as has been suggested of some of its competitors who have sought to secure digital currency-related patent filings.

また、VISA は独自ブランドの仮想通貨を作る気はないとも発言しています。

Visa recently opened Visa Labs, a San Francisco-based office meant to inspire next-generation ideas for the company, and unveiled its version of an online credit card, Visa Checkout, designed to increase the speed and ease of e-commerce for web consumers.

一方で、VISA はサンフランシスコにラボを設立し、Web 上での新たな決済に関する新製品を開発したりもしています。
今回の発言を見ると、現時点ではビットコイン導入に関して全く検討はしていないと読み取れます。それはできないからやらないのではなく、やる必要が無いだけだ、という強気の発言です。大企業として生き残りを図るために、実験的なアプローチは続けています。それに、今後も買収等により新たな決済分野に踏み込む可能性も否定できません。
VISA 本体としては、引き続き既存のビジネスの拡大、安定化をはかり、VISA のブランドをさらに強固なものにする事に集中するでしょう。そしてビットコインを始めとする次世代の通貨、仮想通貨・暗号通貨が拡大してきたタイミングで、買収等の適切な対応をとる前提なのでしょう。
VISA のこの強気のスタンスが変化するとき、それは仮想通貨・暗号通貨が世界に本当の意味でインパクトを与えるタイミングとなります。そんな事態が起こる日もそう遠くないと、僕は考えています。

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